フリーランスのcgデザイナーの場合、大きく分けて二つの種類の仕事があります。ひとつは完成映像を作成するための材料となる部品を作る仕事と、部品を組み合わせて映像を作成する仕事です。この二つはどちらもcgと言えますが、その作業内容は全く異なるものです。まず、部品を作る仕事は主に2Dのイラスト、ロゴといったデザインや、3Dデータのモデリングになります。これらはひとつひとつはさほど大きいデータではないため、クライアントとメールなどでやりとりしつつ完成したデータをインターネット経由で納品など自宅で作業することもできます。
例外としては、クライアントの指定するデータのフォーマットを自身が所有するソフトで作成できない場合、クライアントのところに出向いて作業をすることもあります。これは、多くのデザインソフトが高価で個人では多数導入することが難しいためです。次に映像の作成を行う仕事ですが、こちらはフルHD、あるいは4Kといった巨大なサイズの動画を作成、編集するため、パソコンのスペックなどの問題から初めから専門の個人事務所として環境を作成しておかない限りは自宅作業は難しいでしょう。
また、動画は実際に再生したものを見ながらクライアントの要望に合わせて調整といった作業が入ることも多いため、直接クライアントに出向いて作業をしたほうが効率的でもあります。どちらにしてもフリーランスのcgデザイナーとして仕事を請ける場合は、自分に扱えるソフトウェア、データかを最初によく確認することが重要です。